楽しく暮らせる街づくりを目指して
自分が車イス生活になった現在、今までの行動では分からなかった不便さを体験することになりました。
一歩、街に出れば道路は勿論のこと、好物のそば一杯食べようとしても、段差があり入れない。
気に入った服を見たいと思っても店に入れない。夜の街など、とうてい無理である。
入口が狭かったり階段であったり、目の前に目的の店がありながら断念しなければならない。
そこでせめて手作りでも良いし理解して下さる人々がスロープを作って下されば、みなさんと交流が出来る。
これは車イスの人だけでなく老人もベビーカーを使う主婦も、みんなが自由に街に出られるのではないか。
そんな思いから「らくらく入店の会」を作り、みなさんに理解していただければ楽しい街になるのではないかと発足しました。
これは身障者だけでなく健常者と一緒に生活できる基本的なことなのです。
おかげさまで、協力者が次から次へと現れ、飲食店、病院、ショップなど50か所以上が声を上げて実現しています。
「ユニバーサル・サポートすわ」の皆さんが、協力してくださるお店を1店1店訪問し、写真撮影をして地図に載せた「らくらく入店マップ」も完成しました。
この度ホームページも完成し、インターネット上でも見ることができます。観光客が各地から訪れても心配いりません。
勿論これはこれから、どんどんこの運動が広がり、静かな湖面に石を投げ波紋が広がるようにゆっくり進んでいくことが必要だと思っています。
この運動が小さな希望だったものが、各地に広がることを願うものです。